cPanel とは? WHM 初心者でも簡単サーバ管理ツール

cPanel とは? WHM 初心者でも簡単サーバ管理ツール

cPanel って何?

cPanel とは、ブラウザでサーバを管理するためのソフトウェアです。サーバコントロールパネルと言ったりもします。

サーバの設定は、リモート環境からコマンドを使って行うのが一般的ですが、知識と経験が必要なので何かと面倒くさいです。
cPanel はエンジニアじゃなくてもドメインの設定やWordPress などをインストールできるように設計された親切なソフトウェアです。

パソコンのOS はWindows 89%・Mac 9%・Linux 2% みたいなシェアですが、サーバは Linux系 82%・Windows 18% です。

Windows はマウスとキーボードで快適に操作できるインターフェースで、そこそこの経験があれば何とかなります。
Windows や Mac などのインターフェースをGUI (グラフィカルユーザインタフェース)と呼んだりします。

Linux はWindows やMac などとは異なり、コマンドを打ち込んでコンピューターを操作するのが基本です。
SSH という暗号化された安全な通信を利用するのが一般的で、文字でピコピコやるのでCUI (キャラクタユーザインタフェース) と呼ばれてます。

CUI ベースでコマンドを打ち込んでサーバを管理するのは、慣れてくると快感になりますが、管理するサーバの台数が増えてくると泣きそうになります。
一方、cPanel はサーバの台数が増えても快適に管理できるので、CUI 大好きなベテランのエンジニアにとっても利用するメリットがあります。

cPanel の歴史

cPanel はアメリカ人で cPanel Inc. のCEO ニック・コストンさんが Speed Hosting というレンタルサーバー会社の管理ツールとして開発したものです。
紆余曲折を経て、特定のレンタルサーバー会社のツールではなく、ライセンス料を払えば誰でも使えるソフトウェアになりました。

1999年にリリースされたcPanel 3 の評判がかなり悪く「おいおい大丈夫か?」という状態になりましたが、ニック・コストンを中心に開発を続け順調にシェアを伸ばします。

一昔前まではサーバの管理ソフトは無数にありましたが、現在レンタルサーバ会社などで利用できるコントロールパネルは cPanel と Plesk のほぼ2択です。
日本ではGMO が積極的に導入した影響もあり、ロシア発の Plesk を採用しているレンタルサーバ会社が多いですが、最近は Mixhost や Z.com など cPanel をデフォルトで採用しているサービスも増えてきてます。

cPanel メリット

最大のメリットは、デザイナーなどの非エンジニアの人でもドメインやメールアドレスの設定をウェブ上からマウスで簡単に操作できることです。
cPanel のどこに何があるか慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、cPanel 上で一通りの設定ができます。

cPanel を使わずにコマンドベースでドメインを追加する場合、
Linux の CentOS 環境 では Apache の設定ファイル
・/etc/httpd/conf/httpd.conf
・/etc/httpd/conf.d/vhost.conf
・/etc/httpd/conf.d/ssl.conf
あたりを編集してバーチャルドメインの設定を編集・追記する必要があります。
記述の作法をうっかりミスると問答無用でウェブサーバが起動しなくなります。

最近では常時 SSL が標準になりつつありますが、SSL の設定は癖があるので慣れないと作業の度に萎えます。

cPanel でドメインを追加するには「アドオンドメイン」→「ドメイン名とディレクトリ名入力」→ポチだけで追加できます。
SSL の追加も「SSL/TLS」から証明書を設定してポチるだけです。記述に誤りがある場合は cPanel が教えてくれます。

コマンドベースでデータベースを管理する場合、SQL 文を自分で覚える必要があります。
特定のユーザにデータベースのアクセス権限を設定するだけでも、
・GRANT ALL PRIVILEGES ON hoge.* TO hoge@localhost IDENTIFIED BY ‘hogepass’;
という呪文を唱えます。
cPanel だと「MySQL® データベース」からデータベース名を入力してユーザ・パスワードを入れるだけで、
データベースとユーザの作成、権限の設定も簡単に設定できます。この辺は激しく便利です。

サーバ会社の設定によって利用できない場合もありますが、cPanel は便利なアドオンが用意されているので、
WordPress やJoomla などの人気のソフトウェアも1分でインストールできます。

ファイルをFTP 経由でアップして、データベースをつくってからインストール画面をポチポチする必要もないです。
複数のサイトでWordPress などをインストールする場合は特に便利で、インストール後の管理も楽にできます。

Plesk と比べた場合、cPanel は自由度が高いです。
Plesk も非常に良いサーバ管理ソフトですが、プログラムを動かす場合にはPlesk の仕様に合わせた設定が必要になるので少し厄介です。
cPanel はノーマルのサーバ環境と同じようにプログラムが動作するので、余計なことを考えないでも独自のシステムを動かせます。

一応、日本語にも対応しているので英語に不慣れな人でも安心できます。
日本語の翻訳ファイルをダウンロードして、自分でローカライズすることもできます。

cPanel デメリット

cPanel の最大のデメリットは、慣れるまでに少し時間がかかる事です。
インターフェースのデザインが「まさに海外製」という感じです。
各項目のメニューも階層ではなく、一覧で表示されているのでどこに何があるかがちょっとよく分からないです。

cPanel は設定の整合性をとるためにバックエンドで複数の cron が設定されてます。
定期的に処理が実行されますが、稀に同期に失敗することがあります。
同期に失敗するとcPanel にログインできなくなるケースなども発生します。
cPanel のアップデートの頻度は非常に高いので、最近は殆ど問題ないとおもいます。

ちなみに、ライセンス料は1サーバあたり3,000円ちょいくらいかかります。
共用型のサービスであればホスティング会社がライセンスを取得するので追加で払うことはないです。

cPanel と WHM

WHM (Web Host Manager)はサーバ全体の管理用のブラウザで操作できるソフトウェアです。

WHM がインストールされていると、cPanel のアカウントだけではなくて、リセラー用のアカウントも発行できます。
WHM は 2087番ポート、cPanel は 2083番のポートを利用してログインします。

WHM を利用するとかなり細かいサーバの設定までブラウザからできるようになります。
EasyApache みたいな便利なツールが用意されており、Apache や PHP のバージョンとモジュールをかなり細かく指定してビルドできます。

サーバに設定されているアカウントの移行は何かと面倒ですが、
Transfer Tool ツールを使うと、WHM に設定されているアカウントを別のサーバにサクッと移行できます。
移行先のサーバでも cPanel をすぐに利用できます。

cPanel が使えるサーバ

cPanel が使えるサーバだと、mixhost と z.com がオススメです。
mixhost は http2 にも対応しているので、他のサーバよりも体感できるレベルで高速です。
自動バックアップの設定や、SSL も無料で利用でき、WordPress の自動インストールを使うと1分で設定できます。

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